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Story

ものをづくりを通して。

京都府木津川市加茂町にある障害者施設”いづみ福祉会”に勤めて、丸十年が過ぎました。この仕事を始めたきっかけは、"これだ"というものがある訳ではなく、"ご縁"が大きかったと思います。

大学時代

大学時代は、美術学科で、版画と紙漉きの勉強と作品制作に追われる日々を送っていました。僕自身は大学での"ものづくり"を通して、"創る喜び"それを"評価される喜び"を体験し学びました。

大学時代の制作資料

病気

話は変って、僕自身が19才の時に、病気になりいわゆる"内部障害"と呼ばれる身体障害者になりました。病院で作業療法も受けてリハビリというもの知りました。

大学での体験が作業療法と混ざり合って、創作することや好きな事をする事がリハビリにならないかと思う様になりました…。

いろんな方に相談すると、作業療法士としてそれをしたいのなら、よい学校があると教えてもらい、その学校が社会人入学の制度がある事がわかりました。

ちょうど就職活動をしようかと思っていた頃で、一度働いて5年経ったら、その作業療法士の学校を受けてみようと教える様になりました。

その当時"エイブルアート"と呼ばれる"障害者の創る芸術"にスポットが当たり始めていて、美術の教員免許も取得していたので、これらの方に美術を教える仕事も同時に探していました。

大学の就職課にこんな仕事が無いかと、相談すると、たまたま、明日に京都の福祉就職フェアがあるので、参加してみてはどうかとアドバイスを貰い、翌日に早速そちらに出向きました。

いづみ

数あるブースの中に"いづみ共同作業所"(現在の前身)があり、作業内容に"紙漉き"と書いているではありませんか!ココだと直感で感じ、すぐに面談も受け、後日に実習に行きました。

実習に伺った時はたまたまクラブ活動日で、早速美術クラブに飛び込んで利用者さんと一緒に絵を描きました。

幸いにも、採用して頂き働かせて頂く事になりました。

いづみからの風景
いづみからの風景

こんな偶然が重なり、地名も加茂なので、【茂(私の名前)が加われ】という事なのだと勝手に勘違いもして、ご縁を強く感じました。

仕事を始めた年は、染め班の配属になり、皆と野山の草木を採取して作業をしました。

作品作りを利用者さんと一緒に続けて行く中で、創作活動を通して、利用者さんが自分に自信をつけて変っていくという行為がまさしく僕のしたかったことだと気付きハマってしまい今に至っています。

現在は、直接的にものづくり現場を担当している訳では、ありませんが、持ち前のクリエイティヴ精神と勘違いで、”ものづくり”だけにとらわれずに、デザインしたり、新しいものを作り出そうと日々奮闘しています。